毎月第2日曜日の午前中10時ころから12時ころまで、自転車修理といっしょにC地区管理棟の前で開店しています。
始めたばかりのころ、ナットクの研ぎをめざしていましたが、歯こぼれのした出刃包丁が現れると、どう研ぐか?悩みの種でした。
限られた時間と、元の刃のようにどうやって研ぎこむか?????
特に出刃の場合は骨なども一撃で切れるように刃に厚みがあり、材料も非常に硬い鋼が使ってあります。
砥石だけでの研ぎでは、とてもその日のうちに終えるのは不可能です。行き着いたのは「ディスクグラインダー」を使って刃こぼれがなくなるまで削り落とすことでした。
この頃は要領も飲み込めて、薄物の刃も、「ディスクグラインダー」を使って研ぎこんでいます。
「ディスクグラインダー」を使った邪道の研ぎ方ではありますが、焼き入れが戻らないように細心の注意をはらって作業しています。
荒っぽい研ぎ方のため、できあがりの見栄えはあまりよくありませんが、刃の部分は荒砥石、中砥石、仕上げ砥石を使っていますので切れ味は十分に研ぎ上がりっています。
薄い刃とはいえ、長年台所で使われてきた包丁は、刃先部分だけが極端に減ってしまっていて、かなり研ぎこむ必要がありますので「ディスクグラインダー」は研ぐ身からみれば、これほど重宝な砥石はないでしょう。おかげで以前と比べ作業がとても楽になり、悩むことも無くなりました。
2002年5月の時は刃わたり30cmを超えるリッパな刺身包丁の依頼がありましたが、さすがに「ディスクグラインダー」での研ぎ込みでは、見栄えが落ちるし刃こぼれに合わせ4mmも研ぎこむと、「バーベキューの串」みたいになってしまうので、お客さまと相談し、結局、表面の錆び落としだけやってお返ししました。
2003年4月の包丁研ぎでは多くの方をお断りしてしまいましたが、5月からは電動研ぎ機を導入しましたので、1日10本の研ぎが可能となりました。
ということで、苦手の出刃もほぼ克服できましたし、能力も増強しましたので、遠慮なくご利用ください。
研ぎの匠
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